官僚組織の病理学

草野 厚

繰り返しミスを犯す官僚組織。その背後には、目的意識と優先順位を見失った〈個人〉の姿があった。とりわけ危機時に露呈する組織病理をケース別に解剖する。

官僚組織の病理学
  • シリーズ:ちくま新書
  • 792円(税込)
  • Cコード:0231
  • 整理番号:310
  • 刊行日: 2001/09/19
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:240
  • ISBN:4-480-05910-5
  • JANコード:9784480059109

この本の内容

人間は失敗する生きものである。とはいえ、各人が、組織の目標やプライオリティを見失わずに責務にあたっていれば、組織はそれほど大きな失敗を犯さずにすむはずだ。しかし近年、日本の官僚組織は、重大な局面において失敗を繰り返してきた。官僚機構が恒常的に犯す過ちはどのようなパターンになっているのか。なぜそうした過ちが繰り返されるのか。阪神淡路大震災や東海村核臨界事故時のものからODAまでの、政策決定・実施の過程を、危機時、非常時、常時に分類し、詳細に追求していく。

この本の目次

第1章 危機時の決定と実施(えひめ丸事件
阪神淡路大震災
東海村核関連事故)
第2章 非常時の決定と実施(対トルコ仮設住宅の緊急援助)
第3章 常時の決定と実施(住宅建設・販売の各種規制
ODAのシステムと情報)

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