無宗教からの『歎異抄』読解

阿満 利麿

真の宗教心はどんな生き方をひらくものか? 無宗教者の視点から『{歎1}異抄』を読み解くことで、無力な自己が自在な精神をつかむ過程を探り、宗教とは何かを示す。

無宗教からの『歎異抄』読解
  • シリーズ:ちくま新書
  • 770円(税込)
  • Cコード:0215
  • 整理番号:537
  • 刊行日: 2005/05/09
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:224
  • ISBN:4-480-06237-8
  • JANコード:9784480062376
阿満 利麿
阿満 利麿

アマ トシマロ

1939年生まれ。京都大学教育学部卒業後、NHK入局。社会教養部チーフ・ディレクター、明治学院大学国際学部教授を経て、現在明治学院大学名誉教授、同人誌「連続無窮」主宰。専門は日本精神史。『宗教の深層』『宗教は国家を超えられるか』『法然の衝撃』『親鸞・普遍への道』『歎異抄』『親鸞からの手紙』(以上、ちくま学芸文庫)、『法然入門』『仏教と日本人』『無宗教からの『歎異抄』読解』『日本人はなぜ無宗教なのか』『人はなぜ宗教を必要とするのか』(以上、ちくま新書)、『社会をつくる仏教』(人文書院)、『選択本願念仏集』(角川ソフィア文庫)など著書多数。

この本の内容

私たち日本人は、宗教について浅薄な知識しかもたぬままに「無宗教」を自認しがちだ。だが、信仰を得ることで精神的に豊かな暮らしを営む人びとも少なくない。はたして真の宗教心とはどんな生き方をひらくものだろうか?本書は、日本人に最も親しまれてきた宗教書『歎異抄』を、無宗教者の視点から読み解くことで、無力な自己が自由自在の精神をつかむ過程を明らかにし、「宗教とはなにか」に簡明率直に答える。宗教に関心を抱きながらも距離を感じてしまう現代人必読の入門書。

この本の目次

第1章 宗教はなぜ「難しい」のか―『歎異抄』を読み解くために
第2章 宗教は人を「幸せ」にするか―三つの問答(打算と信心
エクスタシーと死の不安からの解放 ほか)
第3章 「無力な私」への目覚め―自己中心的思考と宗教(手段としての念仏
信じることと知ること ほか)
第4章 「常識」を超える宗教―親鸞から唯円へ伝えられた信心(救済の条件―阿弥陀仏の名を呼ぶという行為
善悪を超える ほか)

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