哲学の誤読  ─入試現代文で哲学する!

入不二 基義

この大学入試国語、どう読み解くか?

哲学の文章を、答えを安易に求めるのではなく、思考の対話を重ねるように読み解いてみよう。入試問題の哲学文を「誤読」に着目しながら精読するユニークな入門書。

哲学の誤読  ─入試現代文で哲学する!
  • シリーズ:ちくま新書
  • 1,056円(税込)
  • Cコード:0210
  • 整理番号:695
  • 刊行日: 2007/12/05
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:304
  • ISBN:978-4-480-06401-1
  • JANコード:9784480064011
入不二 基義
入不二 基義

イリフジ モトヨシ

1958年11月11日生まれ。東京大学文学部哲学科卒。同大学院人文科学研究科博士課程単位取得。山口大学助教授を経て、現在、青山学院大学教育人間科学部教授。自我論・相対主義論・時間論等を主なフィールドとして、哲学をしている。著書に『哲学の誤読──入試現代文で哲学する!』(ちくま新書)、『時間と絶対と相対と──運命論から何を読み取るべきか』(勁草書房)、『ウィトゲンシュタイン──「私」は消去できるか』(日本放送出版協会)、『時間は実在するか』(講談社現代新書)などがある。

この本の内容

哲学の文章は「誤読」の可能性に満ちている。すべてを人生や道徳の問題であるかのように曲解する「人生論的誤読」、思想的な知識によってわかった気になる「知識による予断」、「答え」を性急に求めすぎて「謎」を見失ってしまう「誤読」、そして新たな哲学の問いをひらく生産的な「誤読」…。本書は、大学入試(国語)に出題された野矢茂樹・永井均・中島義道・大森荘蔵の文章を精読する試みである。出題者・解説者・入不二自身・執筆者それぞれの「誤読」に焦点をあてながら、哲学の文章の読み方を明快に示す、ユニークな入門書。

この本の目次

第1章 「謎」が立ち上がる―野矢茂樹「他者という謎」(「答え」ではなく「問い」
「問い」というよりも「謎」 ほか)
第2章 “外”へ!―永井均「解釈学・系譜学・考古学」(解釈学
系譜学 ほか)
第3章 未来なんて“ない”―中島義道「幻想としての未来」(テーマ
概観 ほか)
第4章 「過去をいま引き起こす」ことはできるか?―大森荘蔵「『後の祭り』を祈る」(私の読み方の強調点
「酋長の踊り」という話の紹介 ほか)

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