アニメ文化外交
世界はこんなに日本が好きだ
日本のアニメはどのように世界で愛され、憧れの的になっているのかを、現地の声で再現。アニメ文化を外交に活用する意義を論じ、そのための戦略を提示する。
ミャンマー、サウジアラビア、イタリア、スペイン…。作品タイトルを聞くだけで悲鳴をあげ、人気アニメのエンディングの振り付けをマスターする海外のファンたち。日本のアニメは、想像を超えて世界に広がっている。本書では、日本のアニメが世界でどう愛され、憧れの的になっているかを、現地の声で再現。また、このアニメ文化を外交ツールとして積極的に活用する意義を論じ、加えてそのための戦略をも提示する。
第1章 チェコ、イタリアからサウジアラビア、ミャンマーへ(ミャンマー・ヤンゴンの会場に集まった四五〇名の聴衆を前に
ミャンマー人女子から出た“やおい”の質問に衝撃を受ける ほか)
第2章 スペイン、フランスから東南アジアまで(六万人以上の動員をほこる、バルセロナの「サロン・デル・マンガ」
涼宮ハルヒがヨーロッパで大増殖中!? ほか)
第3章 なぜアニメが外交に使えるのか(アメリカ型グローバリズム戦略とアニメのローカリズム
若年層の日本への理解・関心の長期的強化 ほか)
第4章 「官」がすべきこと、「民」がすべきこと(世界各地で開催されるアニメ・マンガ関連イベント主催者とのネットワーク作り
アニメ文化外交戦略立案への「官」の課題とは ほか)
付録 オタク外交官と呼ばれて―山田彰前スペイン公使へのインタビュー
2009.6.01 パーネ・トスカーナ
すばらしく面白い快著。最近まれな読むだけで元気の出る本。新書だから、アニメだから、文化がどーのと突っ込まない!まずは現象面を知るだけでイイんです!スペイン・バルセロナの友人からいかに日本アニメ育ちか聞かされていましたが、堀淵清次著「萌えるアメリカ」の世界がとうとうここまで来たかという感じ。文化政策という提言はフランスみたいで面白い。政済界は宝の山が目の前にあるのに気づいていない。惣領冬実著「チェーザレ」がイタリアでカルト的人気で崇められる時代になっているのだから、作者へのあらゆるリスペクト、権利保護や日本マンガ専門チェーン店の世界進出が早急になされるべき。
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