日本のナショナリズム
アジアはひとつになれるか?
戦前日本のナショナリズムはどこで道を誤ったのか。なぜ東アジアは今も一つになれないのか。近代の精神史の中に、国家間の軋轢を乗り越える思想の可能性を探る。
- シリーズ:ちくま新書
- 748円(税込)
- Cコード:0231
- 整理番号:846
- 刊行日:
2010/05/06
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:新書判
- ページ数:192
- ISBN:978-4-480-06550-6
- JANコード:9784480065506
- 在庫 ×
近代日本のナショナリズムはどこで道を誤ったのか。一九一五年の対支二十一カ条の要求や、統帥権干犯問題、斎藤隆夫の粛軍演説の問題、北一輝の思想などを題材に、戦前日本のナショナリズムが迷走し、暴走した原因を追究する。さらに、現代の東アジアにおけるナショナリズムが惹き起こしてきた領土や歴史認識をめぐる各国間の軋轢を根源から再考察し、民主党への政権交代で注目を集めている東アジア共同体構想を含め、ナショナリズムを超えた東アジアの未来像を展望する。
第1章 日本国家の未来像(「第三の開国」とアジア重視への転換
「開国」とは何か)
第2章 日本ナショナリズムの曲がり角―対支二十一カ条要求とポピュリズム(「大東亜戦争」と「東洋」の真意
「対支二十一カ条の要求」と膨張主義 ほか)
第3章 リアリズムとロマン主義のあいだで―斎藤隆夫と北一輝(予言的な思想家
明治の天皇機関説 ほか)
第4章 日本のナショナリズムとは何か(パトリオティズムとナショナリズム
東アジアにおける国民国家の形成 ほか)
2011.4.21 さわ ひかる
今、震災後の新しい日本の建国がいわれている。 この本が前年に書かれたのは偶然ではなく必然の一致なのである。
本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。
※は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。
(ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)
歳
公開可 公開不可