「いい文章」ってなんだ？　─入試作文・小論文の歴史

石川 巧 著

試験に受かる
文章の秘密をさぐる！

文章の良し悪しって誰がどう決めてきたの？　明治期から現代にいたる入試作文・小論文の変遷に切り込むことで、私たちの文章規範を形作ってきたカラクリを暴く！

「いい文章」ってなんだ？　─入試作文・小論文の歴史
  • シリーズ:ちくま新書
  • 946円(税込)
  • Cコード:0281
  • 整理番号:850
  • 刊行日: 2010/06/07
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:272
  • ISBN:978-4-480-06554-4
  • JANコード:9784480065544
石川 巧
石川 巧

イシカワ タクミ

1965年秋田県生まれ。立教大学大学院博士後期課程満期退学。山口大学人文学部助教授、九州大学大学院比較社会文化研究院助教授を経て、現在、立教大学文学部教授。専攻は日本近代文学。著書に『「国語」入試の近現代史』（講談社選書メチエ）、『川端康成作品論集成第2巻「浅草紅団」「水晶幻想」』（共編、おうふう）、『九州という思想』（共著、花書院）、『高度成長期クロニクル』（共編著、玉川大学出版部）、『展望現代の詩歌V』（共著、明治書院）など。

この本の内容

本書は日本近代における文章評価の枠組みとその系譜をたどることによって、文章を“優／劣”で評価するとはどういうことなのか、その評価はどのようなカラクリによって真実らしさを獲得しているのかという観点から、私たちが内面化している文章評価の基準を問い直すことを目的とする。

この本の目次

第１章　教養か、実用か？―明治期における「文章格差」のはじまり
第２章　ありのままの「自分」を語れ！―書くことの“真実”
第３章　戦争と作文―文章の国家統制と“生活主義”の台頭
第４章　小論文、登場！―戦後の適性検査から高度経済成長期の小論文へ
第５章　小論文幻想―「文章評価」はどこに行くのか
第６章　ねばり強く考えるための小論文教室―採点者の視点に学ぶ

この本への感想投稿

本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。
※は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。

（ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ）







 歳

 公開可   公開不可