快楽の効用 ─嗜好品をめぐるあれこれ

雑賀 恵子

酒、たばこ、お菓子etc.
なくてもいいのに、
摂らない方がいいのに、
なぜ欲しがるの?

煙草、お菓子、カフェイン。嗜好品は生命にとって余剰にすぎない。だが、なぜ人を捕えて放さないのか? 快楽を求める欲望の形を探り、人間の実存について考える。

快楽の効用 ─嗜好品をめぐるあれこれ
  • シリーズ:ちくま新書
  • 858円(税込)
  • Cコード:0295
  • 整理番号:870
  • 刊行日: 2010/10/05
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:256
  • ISBN:978-4-480-06574-2
  • JANコード:9784480065742
雑賀 恵子
雑賀 恵子

サイガ ケイコ

大阪産業大学ほか非常勤講師。専攻は、農学原論、社会思想史。京都薬科大学薬学部、京都大学文学部卒業。京都大学大学院農学研究科農林経済学専攻博士課程満期修了。著書に『空腹について』(青土社)、『エコ・ロゴス』(人文書院)がある。

推薦のことば

嗜好品は何をもたらすのか? /雑賀恵子

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この本の内容

嗜好品は古くから見出され、追い求められてきた。酒、煙草、お菓子。コーヒー、お茶、チョコレートなどのカフェイン。これらの多くは稀少品であったが、資本主義の発展とともに、大衆消費品となっていく。この過程をたどると、快楽と癒着した歴史が浮かび上がり、欲望の形が明らかになる。なぜひとは嗜好品を求めるのか?それを快楽とするならば、快楽とは何なのか?嗜みとつき合うための技術と経験とは?人文学と科学の両方の知見を援用しながら、生命の余剰とでもいうべき嗜好品を考察し、人間の実存に迫る一冊。

この本の目次

第1章 煙草の愉楽
第2章 味覚の迷宮
第3章 砂糖への欲望
第4章 スイートメモリー
第5章 最後の晩餐
第6章 「デブ」の奈落

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