政治主導 ─官僚制を問いなおす
政官の閉塞、
打開の道程とは
なぜ政治家は官僚に負けるのか。機能麻痺に陥っている行政組織をどうするべきか。政策決定のプロセスから人事システムまで、政官関係の本質を問いなおす!
- シリーズ:ちくま新書
- 814円(税込)
- Cコード:0231
- 整理番号:943
- 刊行日:
2012/02/06
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:新書判
- ページ数:208
- ISBN:978-4-480-06651-0
- JANコード:9784480066510
- 在庫 ×
「官僚主導から政治主導へ」の掛け声のもと政権を奪取した民主党。けれど、喝采が失望に変わるのは早かった。支持率だけが頼りの理念先行で実力不足。その結果、経済回復はまったく見込めず、加えて内輪モメを繰り返し、東日本大震災と原発事故への対応もちぐはぐ。もはや民主党政権は機能麻痺に陥っている。では、真の政治主導とはどのようなものなのか。それはどうすれば実現できるか。政策決定のプロセスから人事システムまで、行政学の権威が整理・総点検。市民のための官僚制を問いなおす。
序章 問われ続ける政官関係(喝采から失望への転落
思いつき政治の罪
東日本大震災と政治主導の機能麻痺
どのような政治主導が望まれるのか
政治の行政化
本書の構成)
第1章 政治主導への挑戦と実態(首相指導の腐心
中曾根政権の装置と手続き
橋本行革と政治主導の装置
小泉純一郎政権による政治主導)
第2章 官僚制の作動メカニズム(組織管理が生み出すバイアス
政権より個別利益に向くメカニズム
官僚制と外部の専門人)
第3章 政権交代と公務員制度改革(「政治主導」と裏腹の公務員制度改革
公務員制度の何が問題なのか
現代公務員制の原則を無視した公務員制度改革)
終章 政治主導の構築に向けて(言葉だけが踊る支持率頼みの政治
国家戦略室と行政刷新会議
自民党政権時代に逆行する与党政策決定システム
省庁編制の枠を脱した与党政調会長
政権と国家戦略会議構想の迷走
「政治主導」制度設計の要点―トップが誰か
「政治主導」制度設計の要点―政官連携と権限・責任の明確化
政治主導の確率に向けて)
本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。
※は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。
(ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)
歳
公開可 公開不可