生きるための論語

安冨 歩

閉塞を
打ち破る思想

『論語』には、人を「学習」の回路へと導き入れる叡智がある。その思想を丁寧に読み解き、ガンジー、サイバネティクス、ドラッカーなどと共鳴する姿を描き出す。

生きるための論語
  • シリーズ:ちくま新書
  • 1,012円(税込)
  • Cコード:0210
  • 整理番号:953
  • 刊行日: 2012/04/04
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:272
  • ISBN:978-4-480-06658-9
  • JANコード:9784480066589
安冨 歩
安冨 歩

ヤストミ アユム

1963年生まれ。京都大学大学院経済学研究科修士課程修了後、京都大学人文科学研究所助手、名古屋大学情報文化学部助教授、東京大学大学院総合文化研究科・情報学環助教授を経て、現在、東京大学東洋文化研究所教授。著書に『生きる技法』(青灯社)、『原発危機と「東大話法」』(明石書店)、『経済学の船出』(NTT出版)、『生きるための経済学』(NHKブックス)、『複雑さを生きる』(岩波書店)、『貨幣の複雑性』『「満洲国」の金融』(以上、創文社)などがある。(撮影=深尾葉子)

この本の内容

東アジア最重要の古典『論語』。この書物には、人間が真に自由に、生き生きと存在するために必要なことが、最高の叡智と具体的な言葉で書かれている。『論語』自身に『論語』を語らせ、そのダイナミックでみずみずしい世界に読者を案内すると同時に、その思想が儒教の伝統の中に生き続け、さらにはガンディー、ドラッカー、ウィーナーたちの思想と共鳴しあう姿も描き出す。「最上至極宇宙第一の書」に対する魂の読解書。

この本の目次

第1章 学而時習之―学習とは
第2章 是知也―知とは
第3章 無友不如己者―君子の生き方
第4章 是禮也―礼とは
第5章 必也正名乎―名を正すとは
第6章 孝弟而好犯上―孝とは
第7章 仁者不憂―仁とは
第8章 儒家の系譜

読者の感想

2012.11.27 徳永徹

人に勧められて読んでます。もともと論語に関してなんらの知識もない私には難しい部分もあり、同じ箇所を何度か読み返しながらも面白く読み進んでます。
いま会社の駐在で中国大連に住んでいて、この本について中国人とも話しています。中国人のなかには、勉強して復習して、アナタ嬉しい?と聞くと、嬉しくないと言って安冨先生の解釈を面白がる人も居ますし、日本人学者のいい加減な解釈だとバカにする人もいます。私の拙い中国語でなく、キチンと中国人に伝えるために、どうぞ中国語版の出版をご検討ください。

この本への感想投稿

本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。
は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。

(ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)







 歳

 公開可   公開不可