本当の経済の話をしよう

若田部 昌澄 著 , 栗原 裕一郎

よりよく生きるための
経済学入門!
webちくまの人気連載を書籍化

難解に見える経済学も、整理すれば実は簡単。わかりやすさで定評のある経済学者・若田部昌澄に、気鋭の評論家・栗原裕一郎が挑む、新しいタイプの対話式入門書。

本当の経済の話をしよう
  • シリーズ:ちくま新書
  • 1,034円(税込)
  • Cコード:0233
  • 整理番号:973
  • 刊行日: 2012/08/06
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:320
  • ISBN:978-4-480-06678-7
  • JANコード:9784480066787
若田部 昌澄
若田部 昌澄

ワカタベ マサズミ

1965年神奈川県生まれ。早稲田大学政治経済学部経済学科卒業、同大学院経済学研究科、トロント大学経済学大学院に学ぶ。現在、早稲田大学政治経済学術院教授。経済学史専攻。著書『危機の経済政策』(日本評論社、石橋湛山賞)、『「日銀デフレ」大不況』(講談社)など。(写真/左)

栗原 裕一郎
栗原 裕一郎

クリハラ ユウイチロウ

1965年神奈川県生まれ。東京大学理科1類除籍。文学、音楽、美術など多岐にわたるフィールドで活躍する評論家。著書『〈盗作〉の文学史』(新曜社、日本推理作家協会賞)、『村上春樹を音楽で読み解く』(企画監修、日本文芸社)など。(写真/右)

この本の内容

長引くデフレ不況で「失われた20年」から未だに脱することのできない日本。この異常事態にもかかわらず「本当の経済の話」がなされていない。本質をとらえない議論がまかり通っているのだ。そこで経済学のエッセンスを「インセンティブ」「トレード・オフ」「トレード」「マネー」の四つに整理。よりよく生きるために必要な経済学の思考ツールの使い方を懇切丁寧に伝授する。わかりやすさに定評のある気鋭の経済学者と、シャープに切り込む評論家が展開する。知的でスリリングな対話式講義。

この本の目次

1 人はインセンティブに反応する(インセンティブは「飴と鞭」
歴史に見るインセンティブ
インセンティブ・ダークサイド
文壇と大相撲から考える「暗黙の共謀」)
2 トレード・オフ―あちらを立てればこちらが立たず(すべての道はトレード・オフに通じる
冷房を止めると死ぬ
財政危機で日本国家は破綻し年金は崩壊する!?
やっぱり経済成長が大事なワケ)
3 トレードが人々を結びつける(そろそろTPPについて本当の話をしよう
ほとんど何にでも市場はある
天才も凡人もお互いを必要としている
TPPは怖くない)
4 マネー―天下の回りものか諸悪の根源か(先立つものはおカネ
経済学で一番大事なことは金本位制が教えてくれた
ユーロ危機から金融政策は見えてくる
日銀のバレンタイン・プレゼントは義理チョコか?)
5 もう少し論じてみよう―四つのヒントを応用する(あなたは「幸福」の国ブータンに住みたいですか?
格差や貧困が問題だというけれど…
人間的な、あまりに人間的な
人文系は市場で生き残れるか?)

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