新しい論語
通説を覆す画期的新解釈
『論語』はずっと誤読されてきた。それは孔子をシャーマンとして捉えてきたからだ。アニミズム的世界観に基づく新解釈を展開。東アジアの伝統思想の秘密に迫る。
『論語』はずっと誤読されてきた。それは孔子をシャーマンとして捉えてきているからだ。だが、実際の『論語』はシャーマニズムではなく、アニミズム的世界観に満ちている。これは、森羅万象に生命が宿るという世界観ではない。人と人のあいだ、人ともののあいだに“いのち”が立ち現われるという思想である。『論語』を注意深く読みなおし、仁と礼、君子と小人といった概念を再定義するとともに、孔子本来の思想を再構築し、東アジアの古層に通底していた精神風土を追究する。
第1章 東アジアの二つの生命観
第2章 孔子とは誰か
第3章 仁とは何か
第4章 君子と小人
第5章 孔子の世界観
第6章 孔子の方法論
第7章 孔子の危機
第8章 第三の生命
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