ルポ 過労社会 ─八時間労働は岩盤規制か

中澤 誠

佐々木俊尚氏、
今野晴貴氏推薦!

長時間労働が横行しているのに、さらなる規制緩和は必要なのか? 「働きすぎの日本人」を取材し、雇用社会の暗部をリポートする。佐々木俊尚氏、今野晴貴氏推薦

ルポ 過労社会 ─八時間労働は岩盤規制か
  • シリーズ:ちくま新書
  • 902円(税込)
  • Cコード:0236
  • 整理番号:1138
  • 刊行日: 2015/08/05
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:256
  • ISBN:978-4-480-06845-3
  • JANコード:9784480068453
中澤 誠
中澤 誠

ナカザワ マコト

1975年、香川県生まれ。名古屋大学卒業。1999年に中日新聞入社。東京新聞(中日新聞東京本社)社会部、横浜支局などを経て、中日新聞社会部に所属。共書に『検証ワタミ過労自殺』(岩波書店)がある。

この本の内容

「世界で一番、企業が活動しやすい国にする」。このスローガンをかかげ、安倍晋三首相は労働基準法の改正案を国会に提出した。社員がいくら働こうが、会社は残業代を支払わなくてもいい「残業代ゼロ制度」法案だ。近年、規制緩和が進んだ結果、非正規雇用が拡大し、過労死やメンタル不調、パワハラなど職場環境が劣化し、長時間労働や違法な働かせ方が横行している。にもかかわらず、さらなる規制緩和は本当に必要なのか?長期間にわたる緻密な取材をもとに、「働きすぎの日本人」の実相を検証し、規制緩和の暗部をリポートする。

この本の目次

第1章 「残業代ゼロ制度」の舞台裏(「残業代ゼロ制度」創設へ
成果に応じて賃金を払う制度? ほか)
第2章 労働規制緩和を疑う(誰が望んでいるのか
一筋縄ではない人事評価 ほか)
第3章 はびこる長時間労働(残業は例外、だが…
残業の上限、大手の七割が「過労死ライン」 ほか)
第4章 すさんだ職場(トヨタのエンジニアの過労死
「韓国と年間一千時間違う」 ほか)
第5章 誰も守ってくれない(ワタミ新入社員の過労自殺
過労の裏に違法は残業手続き ほか)
第6章 長時間労働からの脱却(過労死防止法が成立
命より大事な仕事って ほか)

読者の感想

2015.8.10 PARAGON

いわゆるブラック企業や、焼畑式よろしく人材の刈り取りと使い捨てをする一部外資系企業に蹂躙される労働者を、どう保護すべきか? 鋭く対策を捉えた良書。


年々生産年齢人口は少なくなる中、人材は人財として慈しむかのような企業側の投資がないと、今後の日本の行く末はどうなるのか、戦慄を覚えた。

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