日本建築入門 ─近代と伝統

五十嵐 太郎

「日本的デザイン」とは何か。五輪競技場・国会議事堂・皇居など国家プロジェクトにおいて繰返されてきた問いを通し、ナショナリズムとモダニズムの相克を読む。

日本建築入門 ─近代と伝統
  • シリーズ:ちくま新書
  • 968円(税込)
  • Cコード:0252
  • 整理番号:1181
  • 刊行日: 2016/04/05
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:288
  • ISBN:978-4-480-06890-3
  • JANコード:9784480068903
五十嵐 太郎
五十嵐 太郎

イガラシ タロウ

1967年、パリ生まれ。東京大学工学部建築学科卒業、同大学院修了。工学博士。中部大学工学部建築学科助教授を経て、東北大学大学院工学研究科准教授。専門、建築史・建築批評。主著に、『戦争と建築』(晶文社)、『見えない震災』(みすず書房、編著)、『過防備都市』『美しい都市・醜い都市』(中公新書ラクレ)、『読んで旅する世界の名建築』(光文社新書)、『ビルディングタイプの解剖学』(王国社、共著)、『現代建築に関する16章』(講談社現代新書)など多数がある。

この本の内容

近代の日本建築には、「日本という国への意識」が脈々と流れている。つまり、日本の建築を見れば、「日本的なるものとは何か」というアイデンティティの問いと対峙することにもなる。オリンピック競技場、万博パヴィリオン、国会議事堂、皇居など、海外からも注目を集める国家規模のプロジェクトが計画されるたび、伊勢神宮、桂離宮などの伝統建築が再検討され、議論が重ねられてきた。本書では、建築史・建築批評の第一人者が日本のシンボリックな有名建築をとりあげ、それらの議論を詳細に追う。日本のナショナリズムとモダニズムの相克がいま蘇る!

この本の目次

序論―なぜ建築と日本が結びつくのか
第1章 オリンピック
第2章 万博
第3章 屋根
第4章 メタボリズム
第5章 民衆
第6章 岡本太郎
第7章 原爆
第8章 戦争
第9章 皇居・宮殿
第10章 国会議事堂

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