オリンピックと万博 ─巨大イベントのデザイン史

暮沢 剛巳

二〇二〇年東京五輪のメインスタジアムやエンブレムのコンペをめぐる混乱。巨大国家イベントの開催意義とは何なのか? 戦後日本のデザイン戦略から探る。

オリンピックと万博 ─巨大イベントのデザイン史
  • シリーズ:ちくま新書
  • 946円(税込)
  • Cコード:0272
  • 整理番号:1308
  • 刊行日: 2018/02/05
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:272
  • ISBN:978-4-480-07116-3
  • JANコード:9784480071163
暮沢 剛巳
暮沢 剛巳

クレサワ タケミ

1966年生まれ慶應義塾大学文学部卒業。美術評論家。東京工科大学デザイン学部教授。武蔵野美術大学、多摩美術大学、女子美術大学、跡見学園女子大学、桑沢デザイン研究所非常勤講師。アート、建築、デザイン、サブカルチャーなどに関して幅広く執筆活動を行う。著書に『現代アートナナメ読み』(東京書籍)、『美術館の政治学』(青弓社)、『「風景」という虚構』(ブリュッケ)、『美術館はどこへ?』(廣済堂出版)、編著に『現代美術を知るクリティカル・ワーズ』(フイルムアート社)、『ミュージアムの仕事』(平凡社)、共編著に『ビエンナーレの現在』(青弓社)、『アートを書く!クリティカル文書術』(フィルムアート社)などがある。

この本の内容

二〇二〇年東京オリンピックの、メインスタジアムやエンブレムのコンペをめぐる混乱。それは、巨大イベントの開催意義について再考を迫る契機となった。そもそもオリンピックとデザインは、密接な関係にある。一九六四年東京オリンピックでは、日本のデザイン界が総力を結集し、各分野が連携を図り、統率のとれたデザインポリシーが展開された。その延長上に、一九七〇年大阪万博でもデザインポリシーは発揮されることになる。本書では、戦後に「デザイン」という概念が定着していく過程から説き起こし、五輪と万博という巨大国家プロジェクトのデザインと、そこに貢献した丹下健三、亀倉雄策らの群像を追う。

この本の目次

第1章 世界デザイン会議から東京オリンピックと大阪万博へ
第2章 「国民的」建築家―丹下健三
第3章 グラフィック・デザインという戦略―亀倉雄策
第4章 デザイン・ポリシーによる統率―勝見勝
第5章 原子力の一九六〇年代―岡本太郎
第6章 マルチプロジェクション―観客から群衆へ
第7章 万博パビリオン―「日本館」の系譜
第8章 デザイン・コンペ―東京オリンピック二〇二〇エンブレムと新国立競技場

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