遺伝人類学入門 ─チンギス・ハンのDNAは何を語るか
チンギス・ハンのDNAが東アジアに拡散した?! 進化とは、遺伝とは、について根本から問いなおし、人類の遺伝子の辿ってきた歴史を、縦横無尽に解説する。
近年、世界中の人類集団の遺伝子のバリエーションについて大規模な研究が数多くなされている。そうした中、中央アジアから東アジアにかけてチンギス・ハンの持っていたY染色体のタイプが爆発的に拡散しているという仮説が提起された。本書ではこの仮説を追うことを糸口として、遺伝子の研究方法から、人類の祖先の辿り方、進化と遺伝の捉え方まで、ゲノム時代にわれわれのルーツを追究する意義について、縦横無尽に解説する。
第1章 ゲノム・遺伝子・DNA
第2章 アウト・オブ・アフリカ
第3章 遺伝子の系統樹から祖先をさぐる
第4章 適応vs.中立
第5章 男女で異なる移動パターン―sex‐biased migration
第6章 チンギス・ハンのDNA
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