国語教育 混迷する改革
実用文と複数資料を扱う大学入学共通テストと、論理と文学を分けた新学習指導要領により歪められつつある国語教育の未来形を考える。
新学習指導要領の告示から約二年経ち“戦後最大の改革”の中身がようやく見えてきた。「論理」と「文学」を切り分けると何が起きるか。今後の高校教育の方向性を示す「大学入学共通テスト」が扱う「実用文」「複数資料」の持つ構造的欠陥とは。この間に刊行された指導要領の解説本や、共通テストの試行調査から読み解く。好評既刊『国語教育の危機』の続編。歪められつつある国語教育の未来形を探る。
第1章 記述式試験の長所はどこに―プレテスト第1問の分析
第2章 複数の資料が泣いている―プレテスト第2問の分析
第3章 教室の「敵」はどこにいる?―「学習指導要領」の逆襲
第4章 「現代の国語」と「言語文化」―高校一年生は何を学ぶのか
第5章 選択科目のゆくえ―間延びしたグランドデザイン
第6章 国語教育の原点に立ちかえる―ことばの教育へ
2020.7.01 佐藤 弘
大学入試改革への紅野氏の批判は、前著に続き、多岐かつ細部の分析に基づき、鋭く明解です。だが本書はそれにとどまらず、言葉を通して思索し表現すること(読み、書き、聞き、話すこと)の本質的な意味を問うていると思います。
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