クワイ河収容所
「戦場に架ける橋」の舞台となったタイ・クワイ河流域の日本軍俘虜収容所での苛酷な経験を綴った、イギリス将校による戦争ノンフィクション。
第2次大戦に従軍したひとりの若者が、日本軍の俘虜となり、タイ・クワイ河流域の収容所に送られた。日本人による苛酷な「接待」。不信と憎悪と死臭にみちた生活。アジアを含む膨大な死者を生んだ泰緬鉄道建設の強制労働。収容所という20世紀に現出した地獄のなかで、しかし奇跡的に俘虜たちは、友愛の精神を通して人間性を取り戻す。本書はその、もうひとつの戦いを描いた人間記録である。
死の家
海上で
待っていた接待
死のかげの谷
クワイ河の奇跡
「なんじ我とともにいませばなり」
壁なき教会
クリスマス、一九四三年
チュンカイより、さらに
最後の旅路
谷をすぎゆく
…そして、その後
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