定期刊行物「市民」に連載された一六篇の文章。珠玉の短篇「ボボーク」も収録。「現代的欺瞞のひとつ」では作家の心の内部がのぞき見られる。

作家の日記 1 1873年
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,540円(税込)
  • Cコード:0198
  • 整理番号:ト-4-1
  • 刊行日: 1997/09/10
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:432
  • ISBN:978-4-480-08381-4
  • JANコード:9784480083814

この本の内容

ドストエフスキーは、肉親にも、親友にも理解されることがなかった。批評家には、作品は理解できても、その人柄は理解できなかった。その意味で、ドストエフスキーほど孤独な人間も珍しい。それだからこそ、なんとしても自分自身について語りたい。『作家の日記』は、ドストエフスキーの、このようなやむにやまれぬ気持から生まれた特異な作品群である。第1巻は、1873年に雑誌『市民』に発表したものを収める。

この本の目次

1873年(はじめに
往時の人たち
環境
個人的なことをひとつ
ヴラース
ボボーク
途方にくれたお顔つき
「ある人物」の半書簡
展覧会に関連して
仮装の人
空想と幻想
ある新しい戯曲について
小景
先生
嘘についての一言
現代的欺瞞のひとつ)

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