作家の日記 2 1876年1月〜6月

フェードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー 著 , 小沼 文彦 翻訳

多くの社会政治評論と「キリストのヨールカに召された少年」「百姓マレイ」「百歳の老婆」など短篇作品三本も収める。

作家の日記 2 1876年1月〜6月
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,760円(税込)
  • Cコード:0198
  • 整理番号:ト-4-2
  • 刊行日: 1997/10/09
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:544
  • ISBN:978-4-480-08382-1
  • JANコード:9784480083821

この本の内容

ドストエフスキーほど孤独な人間も珍しい。それ故にこそ、自分自身について語りたい、という思いで書かれたのが『作家の日記』という作品群である。1876年前半に書かれた本巻は“社会政治評論”に属するものが圧倒的に多く、ドストエフスキーの当時の関心がどこにあったかを如実に示している。“文学的作品”に属するものとしては「キリストのヨールカに召された少年」と「百姓マレイ」「百歳の老婆」がある。いずれも愛すべき短編であり、人生の基盤である真理と秩序にたいする信念は、家庭のしつけによって親から子へと伝えられる、という持論が展開されている。

この本の目次

序文のかわりに大熊座と小熊座、偉大なゲーテの祈りと、おしなべてさまざまな悪癖について。
今度書く長篇小説。ふたたび「偶然の家族」。
芸術家クラブのヨールカ祭。思考力のある子供と解放された子供。「食いしんぼうの青年たち」。ウイ嬢。突き当たる若者たち。せっかちなモスクワの大尉。
黄金時代はポケットの中にある。
お手々を突き出す男の子。
キリストのヨールカに召された少年。
少年犯罪者のコロニー。暗い人間の標本。汚れた魂を改造して汚れのないものに。最善と認められるその方法。小さいが大胆な人類の友。
ロシヤ動物愛護協会。伝書使。緑の酒。堕落熱とヴォロビヨフ。終わりからか始めからか?
降神術。悪魔について一言。これがもし悪魔だとすれば、悪魔の悪知恵はひととおりではない。〔ほか〕

この本への感想投稿

本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。
は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。

(ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)







 歳

 公開可   公開不可