江戸はこうして造られた

鈴木 理生

家康江戸入り後の百年間は謎に包まれている。海岸部へ進出し、河川や自然地形をたくみに生かした都市の草創期を復原する。
【解説: 野口武彦 】

江戸はこうして造られた
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,320円(税込)
  • Cコード:0121
  • 整理番号:ス-5-1
  • 刊行日: 2000/01/06
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:352
  • ISBN:978-4-480-08539-9
  • JANコード:9784480085399
鈴木 理生
鈴木 理生

スズキ マサオ

鈴木 理生(すずき・まさお):1926−2015年。東京生まれ。都市史研究家。地形学・考古学の視点から実証的に都市史をとらえ直し、都市の形成と変遷、流通、交通体系など多角的に論じた。著編書に『江戸はこうして造られた』『江戸の町は骨だらけ』『お世継ぎのつくりかた』(いずれも、ちくま学芸文庫)、『大江戸の正体』『江戸っ子歳事記』(ともに、三省堂)、『江戸の川 東京の川』(井上書院)、『川を知る事典』(日本実業出版社)、『江戸のみちはアーケード』(青蛙房)、『図説 江戸・東京の川と水辺の事典』(柏書房)、『江戸の橋』(角川ソフィア文庫)などがある。

この本の内容

徳川家康が「江戸入り」して以来の百年間は謎に包まれている。たびかさなる「天下普請」によって都市インフラが整備され、戦国時代の江戸湊は百万都市「大江戸」に変貌した。そして、江戸の前史は地下深く埋もれてしまったのである。江戸の原型とは、いったいどのようなものだったのか?それは、入間川(隅田川)といまはなき日比谷入り江の間に突き出た半島、「江戸前島」だった。こうして、江戸の記憶がつぎつぎと復原されていく。臨海の低地にはじめて進出した私たちの祖先は、継続的な埋め立てと土木事業をつみ重ねながら、膨大な物資や労働力の需要をまかなうべく、一大流通圏をつくりあげていったのである。

この本の目次

第1章 都市の記憶(江戸の位置
中世の江戸湊 ほか)
第2章 奪われた江戸前島(家康の江戸入り
徳川の江戸建設 ほか)
第3章 日光造営の深慮遠謀(利根川から見た江戸
江戸と日光)
第4章 「寛永図」の世界(三都物語
「寛永図」の江戸 ほか)
第5章 大江戸の成立(明暦大火と復旧
江東地区の市街化 ほか)

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