初版 金枝篇 (下)

J.G.フレイザー 著 , 吉川 信 翻訳

なぜ祭司は前任者を殺さねばならないのか? そして、殺す前になぜ〈黄金の枝〉を折り取るのか? 事例の博搜の末、探索行は謎の核心に迫る。

初版 金枝篇 (下)
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,650円(税込)
  • Cコード:0139
  • 整理番号:フ-18-2
  • 刊行日: 2003/02/10
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:544
  • ISBN:4-480-08738-9
  • JANコード:9784480087386
J.G.フレイザー
J.G.フレイザー

フレイザー,J.G

1854〜1941年。スコットランド生まれの人類学者。グラスゴー大学卒 業後、ケンブリッジのトリニティ・カレッジに進み、リヴァプール大学教授、トリニティ・カレッジ教授を歴任。1914年にはナイトに叙任。他の著書に『金枝H』『トーテミズムと外婚制』など。

この本の内容

著者は二つの問いを立てた。「第一に、なぜ祭司は前任者を殺さなければならないのか?そして第二、なぜ殺す前に、“黄金の枝”を折り取らなければならないのか?」森の聖なる王、樹木崇拝、王と祭司のタブー、王殺し、スケープゴート、外在魂…大きな迂回とおびただしい事例の枚挙を経て、探索行は謎の核心に迫る。答えはある意味であっけないが、モティーフは素朴ではなかった。ロバートソン・スミスのセム族宗教史に多くを負いながら、それと微妙な距離をとると同時に、ルナンへの傾倒を韜晦してやまないフレイザー。本書を手の込んだ文化相対主義的キリスト教起源史と読むこともできる。さて、再び、「金枝」とは何か?初版完訳、全二巻完結。

この本の目次

第3章 神殺し(承前)(動物としての穀物霊
神を食すること
神聖な動物を殺すこと
害悪の転移
害悪の追放 ほか)
第4章 金枝(天と地の間
バルドル
民話における外在の魂
習俗における外在の魂
結び)
補遺 初収穫の奉納

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