ダダ・シュルレアリスムの時代

塚原 史

人間存在が変化してしまった時代の〈意識〉を先導する芸術家たち。二十世紀思想史として捉えなおす、衝撃的なダダ・シュルレアリスム論。
【解説: 巖谷國士 】

ダダ・シュルレアリスムの時代
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,430円(税込)
  • Cコード:0170
  • 整理番号:ツ-6-1
  • 刊行日: 2003/09/10
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:384
  • ISBN:4-480-08785-0
  • JANコード:9784480087850
塚原 史
塚原 史

ツカハラ フミ

1949年東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業、京都大学大学院仏文科修士課程修了、パリ第三大学博士課程中退。現在、早稲田大学法学部教授。前衛芸術から全体主義をへて消費社会へといたる20世紀文化の展開に鋭い視線をむけている。著書に『ダダ・シュルレアリスムの時代』(ちくま学芸文庫)、『記号と反抗』(人文書院)、『アヴァンギャルドの時代』(未來社)、訳書にボードリヤール『芸術の陰謀』(NTT出版)、『象徴交換と死』(ちくま学芸文庫)、『なぜ、すべてがすでに消滅しなかったのか』(筑摩書房)など。

この本の内容

人間存在の意味とその営為を根本的に変化させてしまった二十世紀。その時代とともにあったダダ、シュルレアリスム運動は、既成の芸術運動をはるかにこえ、時代の“意識”を最前線にたって変革していく思想運動だった。トリスタン・ツァラ、アンドレ・ブルトン、ジョルジュ・バタイユら、時代を体現した前衛芸術家たちの活動を通して、現代の思想とアートの一大パースペクティヴのなかで捉えなおされる、衝撃的な二十世紀思想・文化史としての、ダダ・シュルレアリスム論。

この本の目次

1 トリスタン・ツァラをめぐって(チューリッヒからパリへ
言語破壊装置としてのダダ
スペクタクルとしてのダダ
拒否と持続の言語
ツァラを葬った日
ツァラとシュルレアリスム)
2 シュルレアリスムのほうへ(アンドレ・ブルトンとエクリチュール・オートマティック
シュルレアリスムの政治的体験
シュルレアリスムと全体主義的言語
ジョルジュ・バタイユの眼球
レーモン・ルーセルの世界)
意味の外へ―ひとつの透視図として

この本への感想投稿

本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。
は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。

(ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)







 歳

 公開可   公開不可