誰にも疑えない確かな知識など、この世にあるのだろうか。近代哲学が問い続けてきた諸問題を、これ以上なく明確に説く哲学入門書の最高傑作。

哲学入門
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,100円(税込)
  • Cコード:0110
  • 整理番号:ラ-4-1
  • 刊行日: 2005/03/09
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:288
  • ISBN:4-480-08904-7
  • JANコード:9784480089045
バートランド・ラッセル
バートランド・ラッセル

ラッセル,バートランド

1872−1970年。イギリス生まれ。ケンブリッジ大学で数学・哲学を学ぶ。ホワイトヘッドとの画期的な共著『プリンキピア・マテマティカ』によって数学基礎論に貢献。記号論理学を大成するとともに存在論・認識論に適用し、分析哲学の始祖として二〇世紀哲学の流れを決定づけた。主著に、『外部世界についてのわれわれの知識』『心の分析』などがある。社会評論や倫理問題に関する著作も数多い。1950年、ノーベル文学賞受賞。

高村 夏輝
高村 夏輝

タカムラ ナツキ

1972年、大阪生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。自由学園講師。

この本の内容

「理性的な人なら誰にも疑えない、それほど確実な知識などあるのだろうか」。この書き出しで始まる本書は、近代哲学が繰りかえし取り組んできた諸問題を、これ以上なく明確に論じたものである。ここでは、分析的な態度を徹底しつつ、人間が直接認識しうる知識からそれを敷衍する手段を検討し、さらには哲学の限界やその価値までが語られていく。それはまさしく、20世紀哲学の主流をなす分析哲学の出発点でもあり、かつ、その将来を予見するものであったともいえよう。今日も読みつがれる哲学入門書の最高傑作。待望の新訳。

この本の目次

現象と実在
物質は存在するか
物質の本性
観念論
面識による知識と記述による知識
帰納について
一般的原理の知識について
アプリオリな知識はいかにして可能か
普遍の世界
普遍に関する私たちの知識
直観的知識について
真と偽
知識、誤謬、蓋然的な見解
哲学的知識の限界
哲学の価値

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