二・二六事件とその時代  ─昭和期日本の構造

筒井 清忠

戦争への扉
だれが、いつ、どこで開けたのか

近代日本史上最大のクーデター二・二六事件。この事件の背後にあった陸軍の派閥抗争の内実を明らかにし、昭和史最大の謎を初めて本格的に解明。

二・二六事件とその時代  ─昭和期日本の構造
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,540円(税込)
  • Cコード:0121
  • 整理番号:ツ-8-1
  • 刊行日: 2006/10/10
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:432
  • ISBN:4-480-09017-7
  • JANコード:9784480090171
筒井 清忠
筒井 清忠

ツツイ キヨタダ

1948年生まれ。帝京大学文学部長・大学院文学研究科長。東京財団政策研究所主席研究員。専門は日本近現代史、歴史社会学。著書『昭和戦前期の政党政治』(ちくま新書)、『昭和史講義』『昭和史講義2』『昭和史講義3』『昭和史講義【軍人篇】』『昭和史講義【戦前文化人篇】』『昭和史講義【戦後篇】上・下』『明治史講義【人物篇】』(編著、ちくま新書)、『戦前日本のポピュリズム』(中公新書)、『近衛文麿』(岩波現代文庫)、『満州事変はなぜ起きたのか』(中公選書)、『帝都復興の時代』(中公文庫)、『石橋湛山』(中公叢書)など。

この本の内容

近代日本史上最大のクーデター二・二六事件はどのように計画され、どのように挫折していったのか。思想的指導者北一輝と青年将校はいかなる関係にあったのか。この昭和史最大の謎を、初めて本格的に解明する。さらに、この事件の背後にあった陸軍中枢部のエリートたちの派閥抗争史の内実を、綿密な考証によって明らかにしていく。また、丸山真男の「日本ファシズム」論の批判的検討を基点として、「平準化」を軸とした昭和前期の政治・社会を構造的に分析。昭和史や戦争責任の問題をその深部から考察するための必読書。

この本の目次

第1章 「日本ファシズム」論の再考察―丸山理論への一批判
第2章 戦間期日本における平準化プロセス―思想集団の社会史
第3章 昭和の軍事エリート―陸軍官僚制の内部過程
第4章 昭和陸軍の原型―バーデン・バーデンから一夕会まで
第5章 日本型クーデターの構想と瓦解―二・二六事件研究1
第6章 日本型クーデターの政治力学―二・二六事件研究2
第7章 昭和軍事史の断面
付章 昭和超国家主義の断面

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