方法序説
世界でもっとも
読まれている哲学書
「私は考える、ゆえに私はある」。近代以降すべての哲学は、この言葉で始まった。世界中で最も読まれている哲学書の完訳。平明な徹底解説付。
「私は考える、ゆえに私はある」―近代以降のすべての哲学は、「考える主体」を導き出すこの言葉から始まった。これは、すべての人間が理性を有することを前提として、近代精神の確立を宣言するものである。かくして、本書は、世界でもっとも読まれている哲学古典の一つとなった。だが、若きデカルトが、すべてを疑うという地点から発して、精神と神の存在を証するまでには、緻密な思索を重ねる必要があった。その思索はどのようなものだったのか。本文庫版では、原文完訳に加え、正確な理解ができるような、完全な解説と注を付す。
第1部 諸学問の考察
第2部 方法の規則
第3部 道徳の規則
第4部 形而上学の基礎
第5部 自然学の諸問題
第6部 自然研究公刊の是非
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