調査の科学

林 知己夫

社会調査の考え方と方法

消費者の嗜好や政治意識を測定するとは? 集団特性の数量的表現の解析手法を開発した統計学者による社会調査の論理と方法の入門書。
【解説: 吉野諒三 】

調査の科学
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,100円(税込)
  • Cコード:0141
  • 整理番号:ハ-34-1
  • 刊行日: 2011/05/10
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:224
  • ISBN:978-4-480-09369-1
  • JANコード:9784480093691
林 知己夫
林 知己夫

ハヤシ チキオ

1918〜2002年。東京生まれ。東京帝国大学理学部数学科卒業。戦後に統計数理研究所へ入所。研究部長などを経て1974年から86年まで同研究所長。理学博士。戦後日本の科学的な世論調査・社会調査の基礎を築き、また質的データの数量化理論を開発し、調査に基づくデータ解析の重要性を説いた。政府統計、教育、市場調査、医療を含む広範な分野で、現実の社会の課題解決を目指した実践的調査理論を展開しその有効性を実証してきた。著書に『数量化の方法』『科学と常識』(以上、東洋経済新報社)、『数字からみた日本人のこころ』(徳間書店)、『データの科学』(朝倉書店)などがある。

この本の内容

本書の真髄は、戦後の民主主義発展という歴史を背負って黎明期から調査関係者をリードし、調査の理論と実践を知り尽くした著者の「実践的調査理論」にある。この歴史と理論と実践が三位一体となり、現実の社会の課題解決のための研究が可能となったのである。今日、調査協力率の低下や回答者への接触の困難など調査環境悪化とともに、調査方法自体も質の低下が著しい。それにもかかわらず、「世論調査」が不当なほどに力をもつようになってしまった。本書にちりばめられた教訓を今一度、噛みしめる時である。

この本の目次

序章 社会調査の心
第1章 社会調査の論理
第2章 調査の基本―標本調査の考え方
第3章 質問の仕方の科学
第4章 調査実施の科学
第5章 データ分析のロジック
第6章 調査結果をどう使うか

この本への感想投稿

本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。
は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。

(ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)







 歳

 公開可   公開不可