秋風秋雨人を愁殺す ─秋瑾女士伝

武田 泰淳

激動の中国近代を駆け抜けた
美貌の若き女性革命家の鮮烈な生涯

辛亥革命前夜、疾風のように駆け抜けた美貌の若き女性革命家秋瑾の生涯。日本刀を鍾愛した烈女秋瑾の思想と人間像を浮き彫りにした評伝の白眉。

秋風秋雨人を愁殺す ─秋瑾女士伝
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,100円(税込)
  • Cコード:0123
  • 整理番号:タ-43-1
  • 刊行日: 2014/09/10
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:272
  • ISBN:978-4-480-09638-8
  • JANコード:9784480096388
武田 泰淳
武田 泰淳

タケダ タイジュン

1912─1976年。東京生まれ。小説家。東京帝国大学支那文学科中退。1934年、魯迅の弟周作人の来日を機に竹内好、増田渉らと「中国文学研究会」を創設。43年、初期の代表作『司馬遷』を刊行。戦後、『蝮のすゑ』(47)『風媒花』(52)『ひかりごけ』(54)『森と湖のまつり』(58)『富士』(71)など話題作を続々発表。また名人芸と称えられる評論集『人間・文学・歴史』(54)『みる・きく・かんがへる』(57)『黄海海に入りて流る』(70)『滅亡について』(71)なども刊行。『武田泰淳全集』増補版全18巻別巻3がある。

この本の内容

清朝末期の混乱極まった政治状況のもと、疾風のように駆け抜けた美貌の若き女性革命家秋瑾(しゅうきん、1875‐1907)の評伝。革命のためにのみ己れのあることを信じて日本に留学、東京で孫文の中国革命同盟会に参加。帰国後、苛烈な革命運動に身を投じ、辛亥革命前夜、浙江省紹興で武装蜂起するも、志果たせず清軍に斬首された。魯迅との関連、さまざまな革命家との確執のなか、日本刀を鍾愛した烈女秋瑾の思想と人間像を浮き彫りにする。以後の革命運動の精神的支柱となった秋瑾の鮮烈な生涯を多彩に描いた評伝の白眉。巻末に、鶴見俊輔による武田泰淳の魅力を語った「主人公とは誰か」を収録。

この本の目次

第1章 秋風秋雨人を愁殺す
第2章 なかば血痕なかば涙痕
第3章 紹興の雨
第4章 「謀反人は誰じゃ」
第5章 落水狗と共に
第6章 猪の叫び響く

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