アジアの共産主義国家は抑圧政策においてソ連以上の悲惨を生んだ。中国、北朝鮮、カンボジアなどでの実態は我々に歴史の重さを突き付けてやまない。

共産主義黒書〈アジア篇〉
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,870円(税込)
  • Cコード:0131
  • 整理番号:ク-26-2
  • 刊行日: 2017/01/10
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:576
  • ISBN:978-4-480-09774-3
  • JANコード:9784480097743
ステファヌ・クルトワ
ステファヌ・クルトワ

クルトワ,ステファヌ

1947年生まれ。CNRS(フランス国立科学研究センター)主任研究員。『共産主義』誌編集長。専門はロシア・ソ連史、共産主義の歴史。著書に、Le PCF dans la guerre(『戦時中のフランス共産党』)、Communisme et Totalitarisme(『共産主義と全体主義』)など。

ジャン=ルイ・マルゴラン
ジャン=ルイ・マルゴラン

マルゴラン,ジャンルイ

1952年生まれ。プロヴァンス大学講師、同大東南アジア研究所(CNRS)研究員。専門は20世紀アジア史。著書に、Violences et crimes du Japon en guerre : 1937−1945(『戦時期日本の暴力と犯罪:1937−1945』など。

高橋 武智
高橋 武智

タカハシ タケトモ

1935年東京生まれ。東京大学仏文科卒。同大学院で18世紀仏文学・思想を専攻。現在、翻訳家、著述家。主な訳書に『SHOAH』(作品社)『崩壊したソ連帝国』(藤原書店)など。

この本の内容

各国の共産党政権が行ったテロルや抑圧の過程は、ソ連で練り上げられた母型から派生している。とりわけ中国、北朝鮮、カンボジアなど、アジア共産主義におけるそれは、犠牲者の総数ではソ連を凌駕し、酸鼻も極限に到った。その特徴は、過剰なまでのイデオロギー化と主意主義にある。「正しい思想」による意識の専有、人間の分類と再編成への意志、そして階級敵に対する絶滅政策の発動。この死のプログラムを社会全体に適用することに、政権はある期間成功する―。なぜ共産主義はかくも血塗られたものとなったのか。アジアでの実態とともに問う。

この本の目次

第2部 アジアの共産主義―「再教育」と虐殺のあいだ(中国―夜のなかへの長征
北朝鮮・ベトナム・ラオス―竜を産み落としたもの
カンボジア―目をおおうばかりの犯罪の国で
結論)
なぜだったのか?

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