よくわかるメタファー ─表現技法のしくみ

瀬戸 賢一

日常会話から文学作品まで、私たちの言語表現を豊かに彩る比喩。それが生まれるプロセスや上手な使い方を身近な実例とともに平明に説く。

よくわかるメタファー ─表現技法のしくみ
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,320円(税込)
  • Cコード:0180
  • 整理番号:セ-6-1
  • 刊行日: 2017/07/06
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:336
  • ISBN:978-4-480-09805-4
  • JANコード:9784480098054
瀬戸 賢一
瀬戸 賢一

セト ケンイチ

1951年生まれ。佛教大学文学部教授。大阪市立大学名誉教授。専門は、英語学・レトリック。レトリックを中心に言語表現の実際を分析し、豊かな表現技法に向けてさまざまな提言をしている。また、認知言語学の立場から、人間の言語・行動・認識を体系的に解明することを目指す。主な著書に『メタファー思考』(講談社現代新書)、『日本語のレトリック』(岩波ジュニア新書)、『認識のレトリック』(海鳴社)、『時間の言語学』(ちくま新書)など。コーパス分析を用いた『英語多義ネットワーク辞典』(小学館)が評判で、多義語の解説に力を入れた『プログレッシブ英和中辞典』(第五版、小学館)の編集主幹もつとめている。

この本の内容

「人生を駆け抜ける」「期待の星」「胸さわぎ」「頭痛の種」―文学から日常表現まで、メタファーは私たちの言語を生き生きと彩っている。その最大の強みは、抽象的でわかりにくい事柄を、より具体的でわかりやすい対象に見立てて説明する力である。本書では、身体の一部を用いた比喩、「上・下」、「内・外」などの空間概念を用いた表現など、メタファーを分類・解説し、その成り立ちから効果的な活用法まで、身近な実例を用いて平明に説く。本当に「伝わる」豊かな文章表現へと導く、最良の手引き。

この本の目次

ことばは誰のものか
1 比喩のはじまり(ことばと物
分けて分かる
形の比喩)
2 空間の中で(内外の比喩
上下の比喩
中心と周辺の比喩)
3 ことばの横すべり(隣接の世界
ことばの経済
隣接のパタン)
4 動きの中で(旅することば
起点と着点
時間のことば
比喩は人とともに)
5 メタファーの現在(二五〇〇年比喩の旅
村上春樹とメタファーの世界)

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