「物質」なるものなど存在しない――。バークリーの思想的核心が、平明このうえない訳文と懇切丁寧な注釈により明らかとなる。主著、待望の新訳。

人知原理論
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,210円(税込)
  • Cコード:0110
  • 整理番号:ハ-49-1
  • 刊行日: 2018/08/08
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:288
  • ISBN:978-4-480-09879-5
  • JANコード:9784480098795
ジョージ・バークリー
ジョージ・バークリー

ジョージ・バークリー

1685−1753年。イギリス経験論を代表する哲学者。アイルランドに生まれ、ダブリンのトリニティー・カレッジで学ぶ。1707年に特別研究員となり、09年には助祭に任じられる。同年、『視覚新論』刊行。翌年には主著『人知原理論』を、13年には『ハイラスとフィロナスの三つの対話』を刊行。バミューダ計画が頓挫し帰国した後、アイルランドのクロインの主教に任じられる。上記以外の著作に『運動について』『アルシフロン』『サイリス』などがある。

宮武 昭
宮武 昭

ミヤタケ アキラ

1949年生まれ。中央大学文学部教授。おもな訳書に、カッシーラー『認識問題』(共訳)などがある。

この本の内容

事物が存在するということは、それが知覚されているということである―。ジョン・ロックの経験論哲学の批判的継承者たるジョージ・バークリー(1685‐1753)は本書『人知原理論』において、こう断言する。それは裏返せば、知覚されないものは存在しない、つまり私たちの心から切り離された「物質」なるものなど存在しない、ということだ。様々な批判にさらされながらも、ヒュームやカント、ドイツ観念論など後の哲学思想に多大な影響を与えたバークリーの思想とはいかなるものか。その透徹した論理にひめられた核心が、平明このうえない訳文と懇切丁寧な注釈により明らかになる。主著、待望の新訳。

この本の目次

序文
序論
人間的知識の原理について 第1部

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