倫理学入門

宇都宮 芳明

倫理学こそ哲学の中核をなす学問だ。カント研究の大家が、古代ギリシアから始まるその歩みを三つの潮流に大別し、簡明に解説する。解説 三重野清顕

倫理学入門
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,320円(税込)
  • Cコード:0112
  • 整理番号:ウ-29-1
  • 刊行日: 2019/02/07
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:304
  • ISBN:978-4-480-09904-4
  • JANコード:9784480099044
宇都宮 芳明
宇都宮 芳明

ウツノミヤ ヨシアキ

1931−2007年。東京生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。東京大学教養学部助手、北海道大学文学部教授、北海道情報大学教授などを歴任。哲学・倫理学を専攻し、とりわけ実存主義やカント哲学の研究で知られる。1999年、『カントと神』で第12回和辻哲郎文化賞を受賞。おもな著書に、『人間の間と倫理』、『カントの啓蒙精神』などが、おもな訳書にカント『純粋理性批判』(監訳)、『実践理性批判』、『判断力批判』、『永遠平和のために』などがある。

この本の内容

倫理学こそ哲学の中枢に位置する学問である―。本書の冒頭で、著者はこう強調する。人間のあらゆる行動や思索、生き方を根本的に規定するのは倫理であり、したがって倫理学とはまさに「人間とはなにか」を問う学問にほかならない、と。では、この問いに思想家たちはどう向き合い、どんな答えを導き出してきたか。それを明らかにすべく、アリストテレス、エピクロス、ストア派から功利主義、カント、ヘーゲルらを経て20世紀にいたるその歩みを三つの潮流に大別し、それぞれの思想を簡明に解説してゆく。人間の根本原理としての倫理をときあかす円熟の講義。

この本の目次

倫理学がたずねるもの
人間性について
自然主義(1)―アリストテレスの倫理
自然主義(2)―エピクロスとストア派の倫理
主我主義と主他主義
自然主義(3)―功利主義の倫理
功利主義批判と義務論
カントの倫理学
歴史主義と倫理
実存主義と倫理
人「間」と倫理
「私と汝」のその後の展開
役割関係と役割倫理
和辻倫理学
社会倫理と人類倫理

この本への感想投稿

本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。
は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。

(ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)







 歳

 公開可   公開不可