柳宗悦 美の菩薩

阿満 利麿

時に資金繰りに苦しみながらも生涯を通して美しいものの蒐集に心血を注いだ柳宗悦。それほどまでに柳を駆り立てたものは何だったのか。解説 鈴木照雄

柳宗悦 美の菩薩
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,100円(税込)
  • Cコード:0115
  • 整理番号:ア-9-9
  • 刊行日: 2019/06/10
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:240
  • ISBN:978-4-480-09922-8
  • JANコード:9784480099228
阿満 利麿
阿満 利麿

アマ トシマロ

1939年生まれ。京都大学教育学部卒業後、NHK入局。社会教養部チーフ・ディレクター、明治学院大学国際学部教授を経て、現在明治学院大学名誉教授、同人誌「連続無窮」主宰。専門は日本精神史。『宗教の深層』『宗教は国家を超えられるか』『法然の衝撃』『親鸞・普遍への道』『歎異抄』『親鸞からの手紙』(以上、ちくま学芸文庫)、『法然入門』『仏教と日本人』『無宗教からの『歎異抄』読解』『日本人はなぜ無宗教なのか』『人はなぜ宗教を必要とするのか』(以上、ちくま新書)、『社会をつくる仏教』(人文書院)、『選択本願念仏集』(角川ソフィア文庫)など著書多数。

この本の内容

なぜ美しいものを作ろうとも思っていない名もなき工人が、時として驚くべき美を生み出すのか。その理由を解き明かそうとした柳は、『無量寿経』にある「すべてが美しい世界をつくる」という阿弥陀仏の誓いに出会い、はたと気づく。ものの美しさは、この宗教的救済によってもたらされていたのだと。そして、美しいもの=救われたものを日本民藝館に陳列し、人もものも、すべてが救われる「浄土」が現に存在することを、人々に伝えようとした。阿弥陀仏の本願と美を結びつけ、仏教の再構築を構想した柳宗悦。この稀有な思想家の核心に迫った著者初期の代表作を、増補して文庫化。

この本の目次

第1章 形から心へ
第2章 永遠の今を求めて
第3章 美への展開
第4章 美の宗教
第5章 “世俗化”のなかで
補章 「美の菩薩」をめぐって

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