宗教の哲学

ジョン・ヒック 著 , 間瀬 啓允 翻訳 , 稲垣 久和 翻訳

古今東西の宗教の多様性と普遍性は、究極的実在に対する様々に異なるアプローチであり応答である。「宗教的多元主義」の立場から行う哲学的考察。

宗教の哲学
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,485円(税込)
  • Cコード:0114
  • 整理番号:ヒ-17-1
  • 刊行日: 2019/12/09
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:384
  • ISBN:978-4-480-09954-9
  • JANコード:9784480099549

この本の内容

キリスト教、ユダヤ教、イスラーム、仏教…、人類の文化があるところ必ず存在する宗教は、それぞれ、自身を“絶対の真理”の保持者として位置づけてきた。これらの相容れない主張は比較検討が可能なのだろうか。本書は、「宗教多元主義」の立場から、それぞれの教義を考察する。ただ一つの宗教だけが真理に到達しているのではなく、各宗教の違いは、究極的実在に対する様々に異なるアプローチであり応答であると考え、哲学的に問題を捉える。神の存在から、悪の問題、救済論的構造の在り方までを入念に議論し、長く読み継がれている定評のある入門書。

この本の目次

序論 宗教の哲学とは何か
ユダヤ‐キリスト教的神の概念
神の存在に同意する論証
神の存在に反対する論証
悪の問題
啓示と信仰
証拠主義・基礎づけ主義・合理的信念
宗教のことばの問題
検証の問題
諸宗教における相容れない真理の主張
人間の運命―不死とよみがえり
人間の運命―業と生まれかわり

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