新・ちくま文学の森 6 いのちのかたち ─いのちのかたち

鶴見 俊輔 編集 , 安野 光雅 編集 , 森 毅 編集

風変りなロマンス テネシー・ウィリアムズ/山椒魚 コルタサル/火の魚 室生犀星/凍ばれる 吉野せい/そうかもしれない 耕治人 他

新・ちくま文学の森 6 いのちのかたち ─いのちのかたち
  • シリーズ:シリーズ・全集
  • 定価:本体1,748円+税
  • Cコード:0393
  • 整理番号:
  • 刊行日: 1995/02/23
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:四六判
  • ページ数:416
  • ISBN:4-480-10126-8
  • JANコード:9784480101266
鶴見 俊輔
鶴見 俊輔

ツルミ シュンスケ

1922−2015年。哲学者。1942年、ハーヴァード大学哲学科卒。46年、丸山眞男らと「思想の科学」を創刊。65年、小田実らとベ平連を結成。2004年、大江健三郎らと「九条の会」呼びかけ人となる。著書に『アメリカ哲学』『限界芸術論』『アメノウズメ伝』などのほか、エッセイ、共著など多数。『鶴見俊輔集』全17巻もある。

安野 光雅
安野 光雅

アンノ ミツマサ

1926年島根県津和野生まれ。画家・絵本作家として、国際アンデルセン賞、ケイト・グリーナウェイ賞、紫綬褒章など多数受賞し、世界的に高い評価を得ている。主な著作に『ふしぎなえ』『ABCの本』『繪本平家物語』『繪本三國志』『安野光雅文集』(全6巻)『片想い百人一首』などがある。(写真:広石修)

森 毅
森 毅

モリ ツヨシ

1928年東京生まれ。東京大学数学科卒業。京都大学教養部教授を長く務める。著書に『まちがったっていいじゃないか』(ちくま文庫)、『数学の歴史』(講談社学術文庫)、『対談 数学大明神』(安野光雅氏と共著、ちくま学芸文庫)ほか多数。2010年7月逝去。

この本の目次

雪の夜、森のそばに足をとめて(フロスト)
菊の花(中野重治)
ジガ蜂(島木健作)
線路(広津和郎)
風変りなロマンス(テネシー・・ウィリアムズ)
山椒魚(コルタサル)
火の魚(室生犀星)
川(岡本かの子)
鬼子母神(平林たい子)
晩菊(林芙美子)
好日(天野忠)
凍ばれる(吉野せい)
生命の尊厳について(富士正晴)
そうかもしれない(耕治人)
朝霧(永井龍男)
父親(ビョルンソン)
水浴(コストラーニ)
蝿(マンスフィールド)
清潔な明るい場所(ヘミングウェイ)
老人の死(フィリップ)
ヴィンセント・ファン・ゴッホ(C・アヴリーヌ)
不思議なサーカス(高見順)
終わりの火(檀一雄)
終焉(幸田文)
私々小説(藤枝静男)

読者の感想

2009.9.12 義翁

 収録作を一篇また一篇と読むたびに、その作家たちから、宿題を、スッと手渡されてしまったような、そんな気持ちになりました。
 それは、「いのち」について、の宿題。

 これはとてもムツカシイ問題で、ちゃんとした答えが用意されているのかどうかも判らない、もしかしたら答えなんて無いのかもしれない、とても奥深いもの。生半可ではない宿題。
 ・・・そのかわり、この宿題には提出期限が無い。
 かといって、なまけて解こうとせずにほったらかしておくわけにもいかない。それはやがて自分にはねかえってくる。
 作家たちは、真っ向からいのちと対峙し、そのかたちを見極め、あらゆる言葉で書き留めようとする。・・・「でも、これでは、まだ書き足らない」そう思っている作家の顔が見えるような気がする。「・・・いのちを書き尽くすには、もっと、言葉を巧みに駆使しなければ。いのちはこんなもんじゃない。まだ書き足らない。まだまだ。もっともっと。書かなければ、書かなければ、書きたい書きたい、書かずには居られない・・・」(このあたりは勝手な想像にすぎないのだけれど、こんなふうな事を思うからこそ、作家は次の作品が書けるのだ、と私はひそかに思っているのです)こんな作家たちの姿勢と膂力とが読む者に感動を与え、同時に、いのちについての宿題を(その書き足らなかった分を託すかのごとくに)提示し、課す。
 この本はそんなタイヘンな一冊。でも、読めば必ず自分の心の哲学を一歩前へ進められる重要な一冊。そんな感を抱いて読み終わり、そっと本を閉じました。

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