新・ちくま文学の森 7 愛と憎しみ ─愛と憎しみ
秋 芥川龍之介/遺品 中勘助/愛の巣 ラードナー/生き口を問う女 折口信夫/死んだガブリエル シュニッツラー/耳瓔珞 円地文子 他
- シリーズ:シリーズ・全集
- 1,922円(税込)
- Cコード:0393
- 整理番号:
- 刊行日:
1995/03/23
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:四六判
- ページ数:416
- ISBN:4-480-10127-6
- JANコード:9784480101273
- 在庫 ×
くらげ小母さんと象(リンゲルナッツ)
父、母、妻、子(菊池寛)
秋(芥川龍之介)
過去世(岡本かの子)
遺品(中勘助)
第三班長と木島一等兵(中野重治)
天衣無縫(織田作之助)
雪の話(武田麟太郎)
愛の巣(ラードナー)
生き口を問う女(折口信夫)
切符をお切りします!(D.H.ロレンス)
ピレートゥー(チャンダル)
文違い(三遊亭円生)
死んだガブリエル(シュニッツラー)
耳瓔珞(円地文子)
少女(野口冨士男)
冬の日(永井龍男)
2009.8.26 義翁
人は、誰かと何かしら関係しないでは生きていかれない。それは、愛し愛されという関係だったり、憎み憎まれという関係だったり、愛しているのに憎まれたり、その逆だったり、愛していたのをいつの間にか憎んでいたり、憎んでいたのをふとした事で愛するようになったり、愛を装いながら実は憎んでいたりもして・・・これはもう書き出したらキリがないくらい・・・愛と憎しみの関係について思い巡らしていると、頭の中でそれは絡み合い縺れ合い、考えれば考えるほど複雑になって行き、収拾がつかなくなってしまう。
こんなにも複雑なモノをタイトルに掲げ、一冊にまとめようというのだから、その意義だけでも、この本は一読に値する、と思います。・・・岡本かの子『過去世』、チャンダル『ピレートゥー』、野口冨士男『少女』・・・どれもこれも一筋縄ではいかない、愛と、憎しみの、物語たち。
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