空疎な小皇帝  ─「石原慎太郎」という問題

斎藤 貴男

「嫌悪」を一つの意志として表現するために政治を選んだ東京都知事が英雄視される危うい世相。徹底取材。書き下ろしを増補。
【解説: 中野麻美 】

空疎な小皇帝  ─「石原慎太郎」という問題
  • シリーズ:ちくま文庫
  • 836円(税込)
  • Cコード:0136
  • 整理番号:さ-24-4
  • 刊行日: 2006/08/09
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:304
  • ISBN:4-480-42246-3
  • JANコード:9784480422460
斎藤 貴男
斎藤 貴男

サイトウ タカオ

ジャーナリスト。1958年東京生まれ。早稲田大学商学部卒業。英国バーミンガム大学修士(国際学MA)。新聞記者、週刊誌記者を経てフリーに。さまざまな社会問題をテーマに精力的な執筆活動を行っている。『「東京電力」研究 排除の系譜』(角川文庫)で第三回いける本大賞受賞。著書に『日本が壊れていく』(ちくま新書)、『「心」と「国策」の内幕』(ちくま文庫)、『機会不平等』(岩波現代文庫)、『『あしたのジョー』と梶原一騎の奇跡』(朝日文庫)など多数。

この本の内容

人は閉塞状況に陥ると、“英雄”を求める。嫌悪の対象を叩き潰すことを目的に政治家になったという石原慎太郎が、英雄としてふるまう危険性。「三国人」発言に見られる歴史的意識。「ババァ」発言問題など、女性、障がい者、公害患者などの人格不尊重。災害対策を名目に自衛隊の実動演習。文庫化にあたり最新の問題を追記。炙り出される日本人の集団心理の危険性。

この本の目次

第1章 “嫌悪”を操る伏兵たち
第2章 タカ派の元同志を激怒させた無節操
第3章 台湾海峡で危険な火遊び
第4章 社会的弱者への冷たいまなざし
第5章 東京を舞台に戦争ごっこ
第6章 防災スペクタルの一日―“検証”ビッグレスキュー東京二〇〇〇
第7章 私物化される公共空間

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