化蝶散華

玄侑 宗久

先物取引に溺れて親の蓄えを使い込み、放浪の果てに僧侶となった理洲。彼につきまとう「魔物」とは。単行本未収録「宴」を併録。
【解説: 道尾秀介 】

化蝶散華
  • シリーズ:ちくま文庫
  • 定価:本体700円+税
  • Cコード:0193
  • 整理番号:け-4-2
  • 刊行日: 2009/05/11
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:256
  • ISBN:978-4-480-42607-9
  • JANコード:9784480426079
玄侑 宗久
玄侑 宗久

ゲンユウ ソウキュウ

1956年福島県生まれ。慶應義塾大学文学部卒。1983年、臨済宗大本山天龍寺専門道場で修行。現在、臨済宗妙心寺派福聚寺住職。「中陰の花」で第125回芥川賞受賞。著書に『禅語遊心』(ちくま文庫)、『禅的生活』『現代語訳 般若心経』(ちくま新書)、『私だけの仏教』(講談社+α新書)、『釈hに説法』(新潮新書)、『中陰の花』『龍の棲む家』(文藝春秋)、『アミターバ』『テルちゃん』(新潮社)など多数がある。

この本の内容

禅寺の入婿として副住職の地位につく主人公の理洲には、先物取引にハマり親の老後の蓄えをすべて失わせた過去がある。悔恨から家出、浮浪者になり果て、最後は寺に拾われ僧侶になる。彼にずっとつきまとうのは人間の欲望と金の関係。禅の修行や氣の鍛錬から彼は何を得るのか。風俗嬢や風来坊、寺再建に一億円を寄付する謎の紳士、また不思議な信仰をもつ人びととの邂逅は、彼をどこへ導くのか。単行本未収録短篇「宴」併録。

読者の感想

2009.5.20 カピバラ

「お金って一体何?」ということをこれほど真正面からまたあらゆる角度から見せてくれた小説は初めてです。
併録の「宴」はちょっと衝撃的な話なのに、あまりに静かで美しい情景に見入るばかりでした。現役の僧侶がこの話を書かれたということに作品の深さを感じます。

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