明暗
漱石の最高傑作は「猫」でも
「坊っちゃん」でも
「こころ」でもない、
この未完の大作です。
人はエゴイズムを克服することができるのか。漱石が追い求めた「則天去私」の境地を文学的に実践した日本近代文学の到達点。
- シリーズ:ちくま文庫
- 990円(税込)
- Cコード:0193
- 整理番号:な-1-15
- 刊行日:
2009/06/10
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:文庫判
- ページ数:640
- ISBN:978-4-480-42616-1
- JANコード:9784480426161
- 在庫 ×
結婚して間もない津田・お延夫妻の不安定な家庭生活を中心に、清子、小林などの登場人物を巧みに配して展開される醜悪な人間の百鬼夜行…。漱石の死によって未完に終わったが、彼の生涯のテーマである人間のエゴイズムとその克服の問題を、精緻な心理解剖とともに追求した日本近代文学の最高傑作のひとつといえる。読書の助けとなる詳細な語注つき。
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