明暗

夏目 漱石

漱石の最高傑作は「猫」でも
「坊っちゃん」でも
「こころ」でもない、
この未完の大作です。

人はエゴイズムを克服することができるのか。漱石が追い求めた「則天去私」の境地を文学的に実践した日本近代文学の到達点。

明暗
  • シリーズ:ちくま文庫
  • 990円(税込)
  • Cコード:0193
  • 整理番号:な-1-15
  • 刊行日: 2009/06/10
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:640
  • ISBN:978-4-480-42616-1
  • JANコード:9784480426161
夏目 漱石
夏目 漱石

ナツメ ソウセキ

1867-1916年。江戸・牛込馬場下横町(現・新宿区喜久井町)に生まれる。本名金之助。1893年、東京帝大英文科卒業。松山で愛媛県尋常中学校教師、熊本で第五高等学校教授を勤めたあと、1900年、文部省留学生としてイギリスに留学(1903年1月、帰国)。帰国後は東京帝大講師として英文学を講じながら、『ホトトギス』誌上に「吾輩は猫である」を発表。その後、朝日新聞に入社し、「虞美人草」「三四郎」などを連載、国民的大作家となる。主な作品に「坊っちゃん」「行人」「こころ」「それから」「門」などがある。

この本の内容

結婚して間もない津田・お延夫妻の不安定な家庭生活を中心に、清子、小林などの登場人物を巧みに配して展開される醜悪な人間の百鬼夜行…。漱石の死によって未完に終わったが、彼の生涯のテーマである人間のエゴイズムとその克服の問題を、精緻な心理解剖とともに追求した日本近代文学の最高傑作のひとつといえる。読書の助けとなる詳細な語注つき。

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