チェーホフ集 結末のない話

アントン・チェーホフ 著 , 松下 裕 編訳

本邦初訳を含む新訳で!
短篇の名手チェーホフの
初期作品50篇

「勘定ずくの結婚」「知識階級のたわけもの」「求職」など庶民の喜怒哀楽をブラックユーモアで綴った50の短篇。本邦初訳を含む新訳で贈る。

チェーホフ集 結末のない話
  • シリーズ:ちくま文庫
  • 990円(税込)
  • Cコード:0197
  • 整理番号:ち-5-14
  • 刊行日: 2010/12/08
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:416
  • ISBN:978-4-480-42788-5
  • JANコード:9784480427885
アントン・チェーホフ
アントン・チェーホフ

チェーホフ,アントン

19世紀末から20世紀初めにかけて活躍したロシアの代表的作家。ロシアの各層の人びとを広く、きめこまかに描いた多彩な小説は、時代を超えて世界中の人びとに愛され、そのドラマやヴォードヴィルは、世界の演劇界で今なお上演されつづけている。「シベリアの旅」「サハリン島」のドキュメント類も名高い。

松下 裕
松下 裕

マツシタ ユタカ

1930年生まれ。早稲田大学ロシア文学科卒業。著書に『チェーホフの光と影』『ロシアの十大作家』ほか、訳書に『チェーホフ全集』全12巻『チェーホフ・ユモレスカ』全3巻、『チェーホフ短篇集』ほか。

この本の内容

緑故と賄賂をフルに使い求職活動に奔走する若者、観劇・サロンに忙しい妻と酒代すらなく人生に幻滅する夫、結婚熱望者のための極秘マニュアル、妻を手なづける法―。庶民の生活に向けられた若いチェーホフの視線は、憤りとあきらめ、そのすき間にやどる小さな喜び、など人々の心の機微を鋭く捉える。「広告」「おとぎ話」などの本邦初訳を含めすべて新訳で贈る、ブラックユーモア溢れる50篇。

この本の目次

ニーノチカ―恋物語
十年ないし十五年後の結婚
結婚熱望者のための手引―極秘
幸福者
わたしの記念日
エジソンとわたしの対話―本誌特派員報告
暗い夜
辻馬車屋
世間には見えない涙―物語
雁のおしゃべり
勘定ずくの結婚―二部よりなる小説
恐怖の一夜
職務についての意見
どっちもどっち
雑魚
祭日の寄進―ある田舎者の手記から
すばらしいかな人生!―自殺を企てる人たちのために
ソコーリニキ公園の遊歩道で
モヒカン族の最後の女
よもやま話
トレドの破戒者―スペイン語から訳出
神経のたかぶり
一段上へ
知識階級のたわけ者―ある小景
仮病病みの群れ
薬局で
迷える羊たち
広告
一家の父親
村長―ある小景

結婚シーズンに―ある仲介業者の手帳から
異国で
七面鳥―ささやかな誤解
コントラバスとフルート―ある小景
舞踏会の雇われ楽師
求職
大物
結末のない話―ある小景
郵便局長とわたしの対話
深山烏
グリーシャ
奥さま族
男友だち
おとぎ話
全寮制女学校で
余計物たち
物騒な客
おまえとあなた―ある小景
郵便馬車

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