小津ごのみ
好き嫌いをよりどころにして
小津監督は自分の趣味・好みを映画に最大限取り入れた。インテリア、雑貨、俳優の顔かたち、仕草や口調、会話まで。斬新な小津論。
【解説: 与那原恵 】
小津映画には監督の美意識・趣味が溢れている。ファッション、インテリア、雑貨といった表層的なものから、俳優・女優の顔かたち、仕草や口調や会話の間にいたるまで。原節子、三宅邦子、笠智衆、佐分利信、東野英治郎、斎藤達雄と名を連ねるとおのずと小津映画ムードが湧いてくる。映画評論家の見落としがちな、監督の好嫌の感情に注目した、画期的な小津論。
1章 ファッション、インテリア(ドンゴロスと女たちのきもの
浦野理一のきもの ほか)
2章 女たち、男たち(おじさまごっこ
紀子のくすぐったさ ほか)
3章 セリフ、しぐさ(いわゆる「原節子風」
きわどい綱渡り ほか)
4章 今見られる小津映画、全三十七本(若き日の小津(1) サイレント時代
若き日の小津(2) トーキーになってから ほか)
本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。
※は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。
(ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)
歳
公開可 公開不可