日本で最初に
文豪と呼ばれた作家たち、
それぞれの「夢十夜」
近代文学の曙、文豪たちは怪談に惹かれた。夏目漱石「夢十夜」はじめ、正岡子規、小泉八雲、水野葉舟らが文学の極北を求めて描いた傑作短篇を集める。
- シリーズ:ちくま文庫
- 968円(税込)
- Cコード:0193
- 整理番号:ふ-36-16
- 刊行日:
2011/07/06
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:文庫判
- ページ数:384
- ISBN:978-4-480-42847-9
- JANコード:9784480428479
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正岡 子規
マサオカ シキ
(1867─1902)伊予、松山の生まれ。東京・根岸に居を構え、脊椎カリエスによって病床に伏す身でありながら旺盛な創作活動を展開。近代俳句を提唱し、短歌革新に着手、日本の近代文学に多大な影響を及ぼした。『病床六尺』『仰臥漫録』など。
夏目 漱石
ナツメ ソウセキ
1867-1916年。江戸・牛込馬場下横町(現・新宿区喜久井町)に生まれる。本名金之助。1893年、東京帝大英文科卒業。松山で愛媛県尋常中学校教師、熊本で第五高等学校教授を勤めたあと、1900年、文部省留学生としてイギリスに留学(1903年1月、帰国)。帰国後は東京帝大講師として英文学を講じながら、『ホトトギス』誌上に「吾輩は猫である」を発表。その後、朝日新聞に入社し、「虞美人草」「三四郎」などを連載、国民的大作家となる。主な作品に「坊っちゃん」「行人」「こころ」「それから」「門」などがある。
佐々木 喜善
ササキ キゼン
1886年、岩手県に生まれ、 1933年没。医学校に入るが、2年で辞し、上京。哲学館(現、東洋大学)に入学し、のち早大文科に学ぶ。文学を志すが、柳田国男と出会い民俗学に転じ、生涯昔話の発掘に専心する。
明治・大正・昭和の文豪怪談に顕著な「夢と幽霊」を描く珠玉の掌篇/小品を全三巻に集成するアンソロジーの第一巻。文豪怪談の黎明を告げる両巨人の幻夢譚―小泉八雲の「きまぐれ草」、夏目漱石の「夢十夜」を中心に、圓朝や子規から水野葉舟、佐々木喜善まで、合理主義の風潮に反旗をひるがえした文士たちの軌跡をたどる。巻末に坪内逍遙自筆の妖怪絵巻「神変大菩薩伝」を装画付きで復刻。
百物語(三遊亭圓朝)
子規小品集(正岡子規)
きまぐれ草(抄)(小泉八雲)
夢十夜(夏目漱石)
永日小品(抄)(夏目漱石)
響(抄)―付「跫音」(水野葉舟)
怪談(水野葉舟)
怪談会(水野葉舟)
長靴(佐々木喜善)
縁女綺聞(佐々木喜善)
喜善夢日記(佐々木喜善)
神変大菩薩伝(坪内逍遙)
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