小説のストラテジー
小説は快楽の装置である
小説という装置/物語の役割/ディエーゲーシスとミメーシス……。稀代の小説家が伝授する、読み、書くための戦略(ストラテジー)。
- シリーズ:ちくま文庫
- 968円(税込)
- Cコード:0190
- 整理番号:さ-33-3
- 刊行日:
2012/11/07
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:文庫判
- ページ数:320
- ISBN:978-4-480-42979-7
- JANコード:9784480429797
- 在庫 ×
「あらゆる表現は鑑賞者に対する挑戦です。鑑賞者はその挑戦に応えなければならない」早稲田大学での講義に基づく小説論。小説における「目的」を達成するためにいかに効果的に「形」を組織し、作り上げるのか。そしていかにそれを読み解くのか。稀代の小説家が伝授する、読む/書くための戦略。
快楽の装置―創作と享受における一般的な前提
フィクションの「運動」―読み手が反応するのは物語ではなく記述である
ジャック・ワージングの困惑―物語にはどのような役割があるのか
楽興の時―作者が全てをコントロールできるとは限らない
燭台なしの蝋燭―言葉は本当に通じるか/通じなければならないか
かくて詩人は追放される―小説は哲学上の真を語らない
誰も一人では語り得ない―複数の語り、複数の声
ディエーゲーシス/ミメーシス―声の様態に関するタクティカルな考察
単声による肖像―作例一。ユルスナール『ハドリアヌス帝の回想』
殺人者のファンシー・プローズ―作例二。ナブコフ『ロリータ』
国民作家の悲劇―作例三。笙野頼子『水晶内制度』
作品が全て、人間は無―結びにかえて
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