落穂拾い・犬の生活
明治の匂いの残る浅草に育ち、純粋無比の作品を遺して短い生涯を終えた小山清。いまなお新しい、清らかな祈りのような作品集。
【解説: 三上延 】
「仄聞するところによると、ある老詩人が長い歳月をかけて執筆している日記は嘘の日記だそうである。僕はその話を聞いて、その人の孤独にふれる思いがした」(落穂拾い)明治の匂いの残る浅草に育ち、純粋無比の作品を遺して短い生涯を終えた小山清。不遇をかこちながら、心あたたまる作品を書き続けた作家の代表作を文庫化。いまなお新しい、清らかな祈りのような作品集。
落穂拾い(わが師への書
聖アンデルセン
落穂拾い
夕張の宿
朴歯の下駄
安い頭
桜林)
犬の生活(犬の生活
早春
前途なお
西隣塾記
生い立ちの記
遁走
その人
メフィスト)
2013.3.28 羊我堂
郵便箱はいつ開けてみても空っぽ、今日もどうせ空っぽだろうとは思いながら、どこか希望をもって『それでも僕はあけて見ずにはいられないのだ』と書いてある。
読んでいくうちに人の孤独をなぐさめられる思いがしました。
本の寿命が短い昨今ですが、この本には長生きしてもらいたい。派手にベストセラーになるような本ではないのかもしれないけれど、だからってすぐに姿を消してしまってはもったいない。
ながく読み継がれていってほしい、と思いました。
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