アレグリアとは仕事はできない

津村 記久子

おまえは人を、弄ぶんだな?
大型複合コピー機とミノベとの
仁義なき闘い。

彼女はどうしようもない性悪だった。すぐ休み単純労働をバカにし男性社員に媚を売る。大型コピー機とミノベとの仁義なき戦い! 
【解説: 千野帽子 】

アレグリアとは仕事はできない
  • シリーズ:ちくま文庫
  • 638円(税込)
  • Cコード:0193
  • 整理番号:つ-16-2
  • 刊行日: 2013/06/10
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:208
  • ISBN:978-4-480-43075-5
  • JANコード:9784480430755
津村 記久子
津村 記久子

ツムラ キクコ

1978年大阪市生まれ。2005年「マンイーター」(のちに『君は永遠にそいつらより若い』に改題)で太宰治賞を受賞してデビュー。2008年『ミュージック・ブレス・ユー!!』で野間文芸新人賞、2009年「ポトスライムの舟」で芥川賞、2011年『ワーカーズ・ダイジェスト』で織田作之助賞、2013年「給水塔と亀」で川端康成文学賞、2016年『この世にたやすい仕事はない』で芸術選奨新人賞、2017年『浮遊霊ブラジル』で紫式部文学賞、2019年『ディス・イズ・ザ・デイ』でサッカー本大賞、2020年「給水塔と亀(The Water Tower and the Turtle)」(ポリー・バートン訳)でPEN/ロバート・J・ダウ新人作家短編小説賞を受賞。ほかに『サキの忘れ物』『つまらない住宅地のすべての家』『現代生活独習ノート』など多数。

この本の内容

「おまえなあ、いいかげんにしろよ!」と叫びたくなるほどの性悪女、アレグリア。男に媚ばかり売って、すぐ疲れたと言っては休み、ふて腐れて動かなくなる。ミノベの怒りはとどまるところを知らないのだが、まわりの反応はいまひとつ。コピー機に文句を言ってもねえ、と先輩は言うが…。表題作に、地下鉄で繰り広げられる心理戦を描く「地下鉄の叙事詩」を併録。

この本の目次

アレグリアとは仕事はできない
地下鉄の叙事詩

読者の感想

2013.10.15 ざっちゃん

先輩がついにプッツンして、お仕事を辞めてしまうという事態になって、ミノベは置いてきぼりを食ったけど、先輩が怒りを感じていたという事実がどれほどミノベを励ましたかもしれないな、そこに救いを感じたいです。

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