生き残る判断生き残れない行動 ─災害・テロ・事故、極限状況下で心と体に何が起こるのか
テロ、自然災害、飛行機事故……。命が脅かされる状況で人間の体に起こる変化と“その時”への備えを、生存者の証言と科学者の研究から解き明かす。
死に直面するような事態に陥ったとき、私たちの意識と行動は平常時からどう変わってしまうのか。地震やハリケーンといった自然災害、テロ、大火災、飛行機事故など、大惨事を生き抜いた人々の証言と、それを裏付ける心理学や生理学の研究成果から、危機的状況下での人間の状態を「否認」「思考」「決定的瞬間」の3段階に分け、適切な行動をとることのできる人の条件を解き明かす。
序文 「人生は融けた金属のごとくなって」
第1部 否認(立ち遅れ―北タワーでのぐずついた行動
リスク―ニューオーリンズにおける賭け)
第2部 思考(恐怖―人質の体と心
非常時の回復力―エルサレムで冷静さを保つ
集団思考―ビバリーヒルズ・サパークラブ火災でのそれぞれの役割)
第3部 決定的瞬間(パニック―聖地で殺到した群集
麻痺―フランス語の授業で死んだふりをする
英雄的行為―ポトマック川での自殺行為)
結論 新たな本能の形成
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