内田百閒
( うちだ・ひゃっけん )1889-1971。岡山市の生まれ。本名は栄造。ペンネームは郷里の百閒川にちなむ。旧制六高在学中は俳句に親しむ。東大ドイツ文学科卒。陸軍士官学校、海軍機関学校、法政大学等でドイツ語を教える。教師をやめたのち作家活動に入り、特異な幻想をつづった短編集「冥途」「旅順入城式」を発表。飄逸な「百鬼園随筆」によってひろく世に出た。借金術の大家で、鉄道好きとしても知られていた。
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現実と幻、笑いと恐怖、彼岸と此岸、あらゆる境界をするりと越えて、不思議な光を放つその作品を、百閒をこよなく愛する作家・小川洋子と一緒に楽しもう。「冥途」「梅雨韻」「旅順入城式」「サラサーテの盤」…珠玉の24篇を集めて贈る、新しい内田百閒の世界。
旅愁
冥途
件
尽頭子
蜥蜴
梟林記
旅順入城式
鶴
桃葉
柳??の小閑
雲の脚
サラサーテの盤
とおぼえ
布哇の弗
他生の縁
黄牛
長春香
梅雨韻
琥珀
爆撃調査団
桃太郎
雀の塒
消えた旋律
残夢三昧
編者あとがき
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