日本の歴史を作った森
法隆寺や伊勢神宮などの日本の木造文化は、豊かな森により支えられてきた。木曽ヒノキが辿った歴史を振り返りながら三百年後の森を守ることの意味を問いかける。
- シリーズ:ちくまプリマー新書
- 770円(税込)
- Cコード:0261
- 整理番号:41
- 刊行日:
2006/08/07
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:新書判
- ページ数:144
- ISBN:4-480-68742-4
- JANコード:9784480687425
- 在庫 ×
法隆寺や伊勢神宮などの日本の木造文化は、豊かな森に支えられてきた。木曽ヒノキが辿った歴史を振り返りながら、三百年後の森を守ることの意味を問いかける。
森の国―日本文化の根本は木造
法隆寺が危ない―大修理に備えるヒノキの材がない?
裏木曽古事の森―苗を植え、未来に命吹き込む
木曽五木―盗伐すれば容赦なく処刑
木曽ヒノキ備林―立ち入り禁止から国民の森に
合体木の歴史―母と子の魂宿るように
出の小路の大ヒノキ―斧を入れると神の祟り
探し出された二代目―木全体に漂う気品
天然更新の条件―大量伐採で明るい森に
家康の眼力―建設の時代を担うのは木材
江戸の建設事情―日本史上になかった大開発
請負制の材木市場―資金力ある豪商が支配
尾張藩の山守屋敷―ヒノキ保護のトリデ
残された山守文書―三万点の克明な記録
幕吏 川路聖謨―ヒノキ提供に反発の尾張藩へ
江戸城西の丸焼失―急がれた再建用材確保
聖謨の見分―山が荒れ、少なかった良材
尾張藩の財政危機―割当金以上にヒノキ材代納
明治へ―版籍奉還ですべて官林に
木材輸送の専門家たち―危険ともなう熟練作業
一日千乗の筏流し―木曽川の冬の風物詩
木曽材の隆盛―変遷する木材輸送
御嶽山信仰―覚明が大衆に拓いた道
御嶽山登頂記―急勾配が続く修行道場
伊勢神宮の式年遷宮―木曽谷に集中する用材確保
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江戸開発と木曽ヒノキ 立松和平[全文を読む]