辞書からみた日本語の歴史

今野 真二

「使う」辞書と、「作る」辞書

「日本語の歴史」シリーズ第二弾。現代において辞書は使うものだが、江戸以前は写す・記録するものだった。作り手・使い手の姿から、各時代の日本語を活写する。

辞書からみた日本語の歴史
  • シリーズ:ちくまプリマー新書
  • 858円(税込)
  • Cコード:0281
  • 整理番号:220
  • 刊行日: 2014/10/06
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:192
  • ISBN:978-4-480-68923-8
  • JANコード:9784480689238
今野 真二
今野 真二

コンノ シンジ

1958年神奈川県生まれ。86年早稲田大学大学院博士課程後期退学、高知大学助教授を経て、清泉女子大学教授。専攻は日本語学。著書に、『漢字からみた日本語の歴史』(ちくまプリマー新書)、『日本語の近代――はずされた漢語』(ちくま新書)、『百年前の日本語――書きことばが揺れた時代』『日本語の考古学』(岩波新書)、『かなづかいの歴史――日本語を書くということ』(中公新書)、『日本語のミッシング・リンク――江戸と明治の連続・不連続』(新潮選書)、『「言海」を読む――ことばの海と明治の日本語』 (角川選書)、『振仮名の歴史』(集英社新書)、『文献から読み解く日本語の歴史――鳥瞰虫瞰』(笠間書院)、『?言海?と明治の日本語』(港の人)など多数。

この本の内容

「日本語の歴史」シリーズ第二弾。現代において辞書は買って使うものだが、江戸時代以前は写すことで所持し、自分で作り上げるものだった。辞書の「作り手」「使い手」の姿を通して、各時代の日本語を活写する。

この本の目次

第1章 辞書の「作り手」と「使い手」―平安〜鎌倉時代の辞書(百科事典的な『和名類聚抄』
漢文訓読がうんだ『類聚名義抄』)
第2章 辞書を写す―文学にも日常生活にも対応する室町時代の辞書(成長する辞書『下学集』
文学とも関わりが深い『節用集』)
第3章 日本語の時間軸を意識する―江戸時代の三大辞書(「今、ここ」のことばを集めた『俚言集覧』
古典を読むための『雅言集覧』
現代の国語辞書の先駆者『和訓栞』)
第4章 西洋との接触が辞書にもたらしたこと―明治期の辞書(ヘボン式ローマ字綴りのもととなった『和英語林集成』
いろは順の横組み辞書『「漢英対照」いろは辞典』
五十音順配列の辞書『言海』)

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