だれが幸運をつかむのか ─昔話に描かれた「贈与」の秘密

山 泰幸

昔話の幸運な主人公たちは
どんなプレゼントを受け取ったか

読者に支持され語りつがれてきた昔話の多くがハッピーに終わる。そこに描かれた幸せの構造の秘密を、「贈与」「援助者」をキーワードによって解き明かす。

だれが幸運をつかむのか ─昔話に描かれた「贈与」の秘密
  • シリーズ:ちくまプリマー新書
  • 858円(税込)
  • Cコード:0239
  • 整理番号:245
  • 刊行日: 2015/12/07
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:176
  • ISBN:978-4-480-68949-8
  • JANコード:9784480689498

この本の内容

よく知られる昔話の多くがハッピーエンドで終わる。この幸せの物語を構造分析で解き明かすと「贈与」「援助」「交換」といったキーワードが見えてくる。語りつがれてきた幸せの像を捉えなおす意欲作。

この本の目次

第1章 昔話とは何だろうか(昔話には固有名詞がない
伝説は特定の場所に結びつく ほか)
第2章 どんな人物が主人公になるのか?(なぜ、「お爺さんとお婆さん」なのか
昔話の基本構造 ほか)
第3章 どんな人物が理想的な結婚相手とめぐり合うのか?(幸福の二つのかたち
結婚する主人公 ほか)
第4章 どんな人物が富を手に入れるのか?(富の獲得というテーマ
笠地蔵 ほか)
終章 どんな人物が幸運をつかむのか?(「待機」と「欠如」
「幸せ」と「円環」 ほか)

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