「奇跡の自然」の守りかた ─三浦半島・小網代の谷から
笹を刈ったり、水の流れを作ったり、人が手をかけなければ自然は守れない。流域を丸ごと保全した「小網代の森」の活動を紹介し、自然保護のあり方を考える。
源流から海までの生態系が自然のまま残された「小網代の谷」はどのように守られたのか?地元の人や訪れた人たちが手伝い一緒に森を育てる、自然保護の新しい形とは?
はじめに 小網代入門
第1章 奇跡の流域「小網代」を発見!―1983〜87
第2章 オンリーワンの「奇跡の谷」を守りたい―1988〜91
第3章 小網代をサンクチュアリに―1992〜2011
第4章 開園に向けて―2012〜14
第5章 小網代の谷の未来
2020.1.08 神奈川
奇跡の小網代の谷保全の展開はわたしが想像していたナショナルトラストとは異なっていました。小網代の谷の豊かな自然とそこで生き生きと暮らす生き物をたくさんの人に知ってもらうことで支援を集め結果的に保全へつなげるというのはとても平和的だなと感じました。
源流から河口までまるごと自然のまま守られているという唯一無二の存在を発見し保全に繋げられたことは偶発的なものでありまさに奇跡だと思いました。小網代の森誕生までの軌跡もまた想像と異なりました。わたしの近くに小網代の森のような豊かな自然がそのまま残されているところはありません。小網代の森はたくさんの方々の自然という教科書という役目も担っているのだなと思いました。
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